ダリオ・アルジェント監督・脚本といったらどれだけトンデモなのかを期待することになる。で、やはり相当ムチャクチャでした。エンドタイトルが出たとき、なんだこりゃと思いましたぞ。
美女をいたぶって殺す変態趣味がもちろん眼目で、今回は注射を多用します。
もっとも「ゾンゲリア」みたいに目玉そのものに注射するまでいかないのはむしろ不思議。
連続殺人に変人刑事エイドリアン・ブロディの過去の記憶が絡んでくるのだけれど、その過去の事件に居合わせた先輩警官が知っていて見逃すのだが、あれを見逃す警官はいないだろう。
「映画作ってなかったら人を殺している」とか殺人鬼の手の演技は自身がやっているのを「私が一番うまいからだ」とかアルジェント先生うそぶいておりますが、その割に今回の殺人鬼そのものはショボいですな。
むさいオヤジなもので黄疸(ジャーロ=黄色)起しているのは飲みすぎじゃないかとからかいたくなる。(実は仕掛けがあるのだが、凝りすぎてわかりにくい)
冒頭しばらくの会話がずっと日本語なので、吹き替え版かとしばらく戸惑った。
日本で先生人気あるから(文句言いながらこうして見ているものね)サービスしているのかな。
(☆☆★★)