おなじみといっていいガリバー旅行記ですが、主演にいささか柄の悪いジャック・ブラックを据えて現代化してのが新機軸。
竜巻に巻かれて異次元みたいなところにとんでしまうのは「オズの魔法使い」かな。
タイトルバック、焦点深度を極端に浅くしてコマ落としにするティルト・シフト撮影でニューヨークの街をミニチュアのように見せているのがおもしろいけれど、リリパット(小人国)に来ると、ふつうの合成になってしまいます。
あれだけ体の大きさが違うと声の高低などずいぶん違うと思うのですけれど、そのあたりも無視しています。
「シラノ・ド・ベルジュラック」ばりにガリバーが人の恋路の黒子役をつとめるシーンがあるけれど、ああ体がでかくて黒子になるのかな。
リリパットだとガリバーが相対的に無敵の巨人になるのを、悪役がパワー・ローダーを操ってガリバーをこてんぱんにのしてしまい、巨人国に追放されてまた戻ってくるのだけれど、巨人国の住人でも連れてきて(つまりリリパットの住人にとっては大巨人になる)パワー・ローダーを踏み潰すのかと思ったらそういうわけでもありません。
設定が微妙にオタクとか出世できない男に対する差別感があるのがひっかかる。
原作が俗世に対する批判精神で書かれたのは、いくら現代風に変えたようでも残るものです。
(☆☆☆)
本ホームページ
言霊大戦
ガリバー旅行記 - goo 映画
竜巻に巻かれて異次元みたいなところにとんでしまうのは「オズの魔法使い」かな。
タイトルバック、焦点深度を極端に浅くしてコマ落としにするティルト・シフト撮影でニューヨークの街をミニチュアのように見せているのがおもしろいけれど、リリパット(小人国)に来ると、ふつうの合成になってしまいます。
あれだけ体の大きさが違うと声の高低などずいぶん違うと思うのですけれど、そのあたりも無視しています。
「シラノ・ド・ベルジュラック」ばりにガリバーが人の恋路の黒子役をつとめるシーンがあるけれど、ああ体がでかくて黒子になるのかな。
リリパットだとガリバーが相対的に無敵の巨人になるのを、悪役がパワー・ローダーを操ってガリバーをこてんぱんにのしてしまい、巨人国に追放されてまた戻ってくるのだけれど、巨人国の住人でも連れてきて(つまりリリパットの住人にとっては大巨人になる)パワー・ローダーを踏み潰すのかと思ったらそういうわけでもありません。
設定が微妙にオタクとか出世できない男に対する差別感があるのがひっかかる。
原作が俗世に対する批判精神で書かれたのは、いくら現代風に変えたようでも残るものです。
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