prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「マチェーテ」

2012年04月02日 | 映画
ロバート・デニーロ扮するひどい人種差別主義者の政治家がらみのセリフで、テキサスがメキシコに奪い返されるというのがあるけれど、実際テキサスはアメリカがメキシコから戦争してぶんどったものだものね。

「ボウリング・フォー・コロンバイン」でアメリカは銃で先住民族から土地をぶんどって作った国だから、後ろめたさからなおさら被害者意識をつのらせ、ますます銃に頼るようになっていると分析していたが、それに従うようにマチェーテや味方するメキシコ移民たちは銃より芝刈り機とかいった日常的な道具を武器にしている。

どぎつい劇画タッチのアクション映画だけれど、アメリカで差別されているメキシコ人魂みたいなものは出ている。

考えてみると、ペキンパーが亡くなってからアメリカ映画でメキシコの内部に入り込んで描いたものなくなった気がする。
(☆☆☆)

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