18世紀後半、フランスからアメリカに渡っていた男が、金持ちの娘をつかまえて逆玉の輿になりそうになったところで、実はフランスで結婚していたことがばれてふいになりそうになったので、帰って離婚を成立させようとする。それまでのフランスはカソリックだから離婚を認めたいなかったのが革命後真っ先に離婚できるように法を改正したらしい。
フランス革命を半ば外側から見ている視点の置き方がおもしろく、王党派にも革命派にも属さないでクライマックスの無責任な同士討ちをはじめどっちもどっちといった扱いなのが、ジャン・ポール・ベルモンドのノンシャランな個性に合っている。「用心棒」の桑畑三十郎風でもあるけれど、もっぱら女絡みなのが違います。
この映画の製作は1971年だが、68年にはフランスでいわゆる五月革命が起こっているので、この革命にあてこする意図もあったのかもしれない。
フランス革命も今では王侯貴族と新興勢力であるブルジョワジーとの権力闘争という見方がだいたい定着しているようだけれど、この映画が作られた当時は少なくとも日本ではもう少し民衆の戦いと勝利というロマンチックな見方が強かったのではないか。
クロード・ルノワール(画家のルノワールの孫です)のカラー撮影が華麗なのだけれど、やや色が変っていたのが残念。
アクション・コメディとすると特に今の目で見るとかなりのんびりしているが、それが持ち味でもある。
ラウラ・アントネッリが出ているので調べてみたら、「青い体験」(’73)より前の製作。この映画の共演がきっかけでベルモンドといい仲になり、十年ほど関係は続いたとのこと。
(☆☆☆★)
本ホームページ
言霊大戦
コニャックの男 - goo 映画
フランス革命を半ば外側から見ている視点の置き方がおもしろく、王党派にも革命派にも属さないでクライマックスの無責任な同士討ちをはじめどっちもどっちといった扱いなのが、ジャン・ポール・ベルモンドのノンシャランな個性に合っている。「用心棒」の桑畑三十郎風でもあるけれど、もっぱら女絡みなのが違います。
この映画の製作は1971年だが、68年にはフランスでいわゆる五月革命が起こっているので、この革命にあてこする意図もあったのかもしれない。
フランス革命も今では王侯貴族と新興勢力であるブルジョワジーとの権力闘争という見方がだいたい定着しているようだけれど、この映画が作られた当時は少なくとも日本ではもう少し民衆の戦いと勝利というロマンチックな見方が強かったのではないか。
クロード・ルノワール(画家のルノワールの孫です)のカラー撮影が華麗なのだけれど、やや色が変っていたのが残念。
アクション・コメディとすると特に今の目で見るとかなりのんびりしているが、それが持ち味でもある。
ラウラ・アントネッリが出ているので調べてみたら、「青い体験」(’73)より前の製作。この映画の共演がきっかけでベルモンドといい仲になり、十年ほど関係は続いたとのこと。
(☆☆☆★)
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