prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「マリリン・モンローとともに 姉妹として、ライバルとして、親友として」

2012年06月07日 | 
リー・ストラスバーグという偉大な演技コーチの下で姉妹のようにして過ごした著者の目から見たマリリンの姿が半分・自叙伝が半分で、通奏低音のように女優が(あるいは女性全般が)男あるいは男社会に敬意をもって扱われるということがいかに難しくまた稀かというモチーフが見える。

家庭的にまったく恵まれなかったマリリンと、恵まれすぎていたともいえる著者とが対照的なようで一枚のコインの裏表のよう。
多くの名声を博した俳優たちの肖像は概して厳しいタッチで描かれ、自らの人間性を曝け出さざるをえない職業に不可避のエゴイズムがありありとわかる。

先日公開された映画「マリリン 7日間の恋」ではごく簡単にしか描かれていなかったポーラ・ストラスバーグとモンローとの関係がみっちり描かれているのも、著者の微妙な嫉妬とともに興味深い。

原典にある多くの詩などの引用を、山田宏一の訳はすでにある日本語訳をいちいちどの本の誰の訳か明記して引用してあるのが良心的。



本ホームページ

「クライシス・オブ・アメリカ」

2012年06月07日 | 映画
朝鮮戦争を背景にした「影なき狙撃者」のリメークだが、今回は湾岸戦争がバック。洗脳というのをアメリカ人が初めて知ったのが朝鮮戦争とされているが、それからずいぶん洗脳の技術も発達しただろうけれど、どうしても映像化すると、つまり洗脳される人間の主観から離れてある程度客観的に見ていると、どうしても荒唐無稽に見える。
洗脳というより後催眠術だし、催眠暗示が目覚めるキーが単純すぎる気がする。それだったらロバート・フロストの詩Stopping By Woods on a Snowy Evening(だと思う)を使ったドン・シーゲル監督、ピーター・ハイアムズ&スターリング・シリファント脚本の「テレフォン」の方が格好いいし、ストーリーも手を広げない分、うまくできていたように思う。

メリル・ストリープの息子を支配する母親役というのは、キャサリン・ヘプバーンが「去年の夏突然に」の母親役をやったようなもの。うまくて怖くて、反感をかう。
(☆☆☆)

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6月6日(水)のつぶやき

2012年06月07日 | 映画
09:32 from gooBlog production
「ヒア アフター」メメント・モリ(死を忘れるな) goo.gl/QqPsb

14:05 from SOICHA
紫陽花 p.twipple.jp/fXss3

14:07 from SOICHA
あっちにも花 p.twipple.jp/mAGPE

14:08 from SOICHA
こっちにも花 p.twipple.jp/Rggwe

14:33 from SOICHA
神父が煙草を持って歩いてる。

14:34 from SOICHA
神父で医者。守秘義務を持つ職業を二つ兼ねてる。

22:33 from ブクログ(booklog.jp)
【本棚登録】『マリリン・モンローとともに 姉妹として、ライバルとして、親友として』スーザン・ストラスバーグ booklog.jp/item/1/4794218…

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