1997年の製作。平成「ガメラ」三部作が1995年から97年にかけて作られているわけだからほぼ同じ頃で、特撮技術がまだアナログ主体だけれど急速にデジタル化していく時期にあたる。
ここでも怪物は着ぐるみで、合成も光学っぽい。
カット割が戦隊もの風に細かくアップを積み重ねる方式なのだけれど、妙にまだるっこい。
時代劇とSFというのは「作り物」で固める世界という点では一緒で相性はいいのだけれど、その立ち回りに工夫や迫力があまりないのだね。困ったことに。ひとつひとつのカットは良くても、積み重ねると何か物足りない。
(☆☆☆)