ほとんど全編歩いているだけの場面の連続なのだが、不思議なほど飽きないし、目的地に到着した達成感を強調するわけでもない。
いわゆるロードムービーでも何かしら乗り物は使うのがふつうで、もっぱら歩いているというのは少なくとも現代が舞台では記憶にない。
ところどころにはさまるシュールリアリズム風のシーンと、リアルな実在の風物を捉えたシーンとが同じ次元で並んでいる不思議な感じ。道を歩いていると同時に自分の内部を歩いているということか。
(☆☆☆★★)
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