ストーリーの展開が時間軸に沿わないでいきなり回想になったり展開が唐突に飛躍したり基本的設定がラストにまわされたりで、かなり当惑させられるところあり。いい意味でノーテンキそのものみたいな素材をラディカルに大真面目に料理するという矛盾はどうしてもつきまとう。
クリストファー・リーブ版の「スーパーマン」について、手塚治虫はゆったりした飛び方は天使のイメージで演出されているのではないかと語っているし、もともとモーゼの貴種流離譚になぞらえられているわけだが、今回のはあまりにシャープにスピーディに動くので、救いをもたらすものという感じではおよそない。
大破壊描写が満載で、衝撃でビルの壁面がくぼむあたり、大友克洋の「童夢」を思わせたりする。
(☆☆☆★)
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マン・オブ・スティール - シネマトゥデイ
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