prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「完全なる報復」

2013年11月11日 | 映画
妻子を殺した犯人を検事ジェイミー・フォックスが証拠不十分だからと司法取引して十分に罰しなかったのを不満に思うジェラルド・バトラーが、綿密な計画を立てて犯人たちだけでなく検事をはじめとする司法制度そのものに報復しようとする。

冒頭でほとんど抵抗できずに強盗たちにぼこぼこにされるバトラーが十年経ったらやたらスーパーマン的に強くなっていて、しかも実は戦略のエキスパートでしたという設定になって、警察をことごとく出し抜くという展開はいささかご都合主義的でどんなものかと思う。

法で裁けぬ悪を裁くというのを通り越して法制度を否定して私刑を認めろというような話だから肯定するわけにいかないし、妻子の復讐といえば何でも通るわけではないのはわかりきっていて、まじめに法制度の欠陥について思いをめぐらせるというわけにもいかない。
結局「必殺!」的な殺しのテクニックの凝り方を楽しむ以上にはあまりいきませんでした。

関係ないけれど、法曹関係者が殺されていく話としては「ローマに散る」(レオナルド・ショーシャ原作、フランチェスコ・ロージ監督、リノ・ヴァンチュラ主演)は怖かったなあ。わけわからなかったけれど、そのわからなさ加減が怖かった。
(☆☆☆)


11月10日(日)のつぶやき

2013年11月11日 | Weblog

小池百合子が自民党の決起大会か何かで、小泉進次郎に近づいてたの。オマエ、今度はこんなに若いにのコビ売るのかって、薄気味悪かった。風見鶏スタイルがもう身についちゃったんだね。丸川珠代も何かツキモノがついているような目付きで、小池百合子よりも下品なホステスって感じ。

家畜人六号【小暮 宏】さんがリツイート | RT

「パリの恋人」リバイバルでエンドマークが出てローリングタイトルが出ないですぱっと終わるのに感動したな。これでカーテンがしずしずと閉まったらもっと良かったのだが。


秘密保護法:安倍さんは「恣意的に運用される心配はない」と言うが、恣意的に運用されているかどうかの検証システムがないのだから話にならない。秘密解除の条項や検証に関する条項を盛り込むことを頑なに拒否しているということは、恣意的に運用しようとしている証拠である。

家畜人六号【小暮 宏】さんがリツイート | RT

【本棚登録】『首斬り朝 1―愛蔵版 (キングシリーズ)』小池 一夫 booklog.jp/item/1/4862258…


【本棚登録】『弐十手物語 1 (ビッグコミックス)』小池 一夫 booklog.jp/item/1/4091803…


【劣化コピー】三大映画祭で小津を上映できてありがとうございます、もったいないのおじいさん原爆を落としたあとの調査の徹底ぶりからして、各種のデータを収集していたのは確かです。 rekkacopy.com


ハロウィンは日本でも定着してきたので、次は感謝祭だろうか。由来からして北アメリカ以外に関係あるわけないけど、もちろん何だっていいのだよ、商売になれば。七面鳥という新アイテムもあるし。本当だったら花まつりという手もあるけど、甘茶だけではきついよね。


時計じかけのオレンジのファッションって、チャップリンに似てるな。ひとつひとつのパーツはイギリスの伝統風でそれを誇張しているからか。


フィルムからデジタルに変わると、撮影監督という存在のあり方も絵画と写真ほどの違いが出るかもしれないと、「はなれ瞽女おりん」を見直して思った。宮川一夫の撮影が記憶以上に凄い。


「天国の門」のヴィルモス?ジグモンドの撮影もフィルム表現の極北だろうけれど、上映はデジタルだけということになる。