演出も、もう畳み掛けるようで考えさせる余裕を与えない。ある程度先が読めたり、変だなと思わせたりするところあるけれど、ばたばたばたっと荒唐無稽なところも含めて勢いで押し切ってしまい、細かい伏線の回収も説明であるよりMTV風にフラッシュ処理している。
ジェス・アイゼンバーグは「ソーシャル・ネットワーク」とはがらり変わって知的なヒーロー役。
紅一点のイスラ・フィッシャーは先日の「華麗なるギャッビー」に出ていたらしい。セクシーな割に色恋に関わらないのがいい。
ウディ・ハレルソンが五十近いのに肌つやつや。よく似た別人かと思ったくらい。
やや目立たないデイブ・フランコにアクション・シーンを割り振ったり、間抜けな刑事役にマーク・ラファロを「キッズ・オール・ライト」や「アベンジャーズ」で株を上げている振ったり、明らかに既視感を覚えるマイケル・ケイン&モーガン・フリーマンを持ってきたりといったキャスティングも工夫して目くらましになっている。
四人組の芸名であるフォー・ホースメンというのはとうぜん黙示録の四騎士からとった名前なのだろうが、これがあれれという感じでラストにもつながってくる。
(☆☆☆★★)
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