prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「キャリー」

2013年11月18日 | 映画
シシー・スペイセクがいかにも発達不全みたいな容姿だったのに対して、クロエ・グレース・モレッツはいささかぷくぷくして健康的すぎ。小細工なしでプロム・クイーンになったっておかしくないのではないか。
キャリーが自分の超能力について自覚的な分、怒りや悲しみが抑えようもなく暴走して皆殺しに走る怖さは薄い。

キャリーが産まれる場面から始まり、キャリーに同情的な先生の生還をはっきり描いていたりとか、やはり同情的だった同級生が妊娠するとかいった脚色に、不寛容と怒りと憎しみを受け継ぐのか、それを悼み繰り返さないいようにするのかといった「知的」な操作が入っている。

キャリーの母親に体現される原理主義的キリスト教の不寛容性が簡単に異端者に対する攻撃性に結びつくことについて、特に言及はしていないがアメリカのイラクやアフガンに対する攻撃を思わせる。というか、もともとアメリカにずっとある体質が違う方向に噴出しているだけなのだろう。
総じて政治的な正しさを考慮して理性寄りに組み立てなおしている感じで、キャリーをいじめる筆頭の生徒が有色人種、というのはどんな狙いがあるのかと読み込みたくなる。

特殊効果による見せ場が増大した割りに、デパルマ版にあったヴィジュアル・センスというか、映像そのもので魅せる要素は薄い。
(☆☆☆)

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キャリー - シネマトゥデイ

キャリー@ぴあ映画生活

11月17日(日)のつぶやき

2013年11月18日 | Weblog

「奥さまは魔女」の夫婦って、サマンサとダーリン以外はみんな壊れてるんだよね。サマンサの両親のエンドラとモリースは別居中、ダーリンの母親はしょっちゅう家出して息子の家に転がり込む、上司のラリーとルイーズは嫌味の応酬、お向かいのグラディスさん夫婦は究極のコミュ不全といった具合。


【これ聴いてます】ウェーベルン:弦楽四重奏曲(1905)/シェーンベルク:弦楽四重奏曲第2番/ベルク:弦楽四重奏曲(マンフレッド四重奏団)


yapoono6さんの脳内は「遊」15%「妄」10%「逃」20%「嘘」10%「恋」10%「情」15%「好」15%「会」5% ポイント:80pt ランキング:243971位 twimaker.com/?ref=yapoono6 #twimaker


古いPCを三台まとめて引き取ってもらう。ああ、せいせいした。HDDは外しておいたが。


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前田敦子、新シングル“セブンスコード”発売決定! 主演映画「Seventh Code」DVD付タイプも - TOWER RECORDS ONLINE tower.jp/article/news/2… ローマ映画祭監督賞受賞作!がシングルのおまけというこの状況

家畜人六号【小暮 宏】さんがリツイート | RT

グリコのおまけもびっくりですな。