テレビ用作品でエミー賞11部門で受賞とあるが、劇場のスクリーンで見るのに何の遜色もない、どころかこれだけ冗談みたいにけばけばしくゴージャスな世界というのはスクリーン向きだろう。
あからさまに性的なシーンはほとんどなしに男同士の事実上の結婚を含む関係を感情面で共感できるように描いている。
マイケル・ダグラスのピアノ弾きぶりにびっくり。指動かすだけでも大変だろう、と思ったり、本職のピアニストにダグラスの顔をデジタル処理でかぶせたのかな(「ソーシャル・ネットワーク」の双子は片方の顔をもう片方にかぶせたもの)、と思ったり。エンドタイトルに「スタント(以後読み取れず)」をつとめた人の名前が出てきたが何をしたのだろうと思ったり。
ロブ・ロウやデビー・レイノルズが出ているのにびっくり、というよりエンドタイトル見るまでわからなかった。
デビー・レイノルズに至っては、1932年生まれで、娘のキャリー・フィッシャーでも映画史上の人物になっているものなあ。
音楽のアレンジ他を担当したマーヴィン・ハムリッシュに対する献辞も出る。2012年8月6日に亡くなっているから、一年以上前に作っていたことがわかる。
リベラーチェがプレゼンターをつとめたアカデミー賞授賞式にからむ会話で「黄昏」や「炎のランナー」に触れている楽屋落ちに時代が出る。ロック・ハドソンがエイズで亡くなったインパクトは強かったらしいのがわかる。
(☆☆☆★)
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恋するリベラーチェ - シネマトゥデイ
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