原作を読んでも直子は相当に面倒くさそうな女だなと思ったが、菊池凛子がやってるものでますます面倒に見えた。
ソフトポルノになってもおかしくない内容なのだが、その割りにおとなしめに抑えてます。
松山ケンイチは不思議なくらい60年代末から70年代前半にかけての空気を出している。
原作の装丁は上巻が赤、下巻が緑にしている(痛みと救済の象徴ほか色々な解釈がある)わけだが、映像でも赤電話やビリヤードの緑、草原の緑などを印象的に配している。透明感のある色彩をよく出した。


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