本物のフィリップはもともとスポーツマンだったらしいが、身体を動かしていないからかなり肩の筋肉が落ちている。ここは役作りだけでは対応できないところ。CGで処理することもできただろうが、そうすると見た目違和感が出てきたかもしれない。
フランソワ・クリュゼが撮影合間にしきりととびはねて体をほぐしている。そうしないと、本当に脚が動かなくなるのだという。
セリフに頼らず動きで見せるのを身上としている人がまったく身体を動かせない役をやるというのがしんどいと語る。
介護役ドリス(本物はアブデル)はアフリカ系ではなくアラブ系。かなり物静かな印象の人物。
キャスティングが決まってからキャラクターを変えたのだろうか。映画用にアレンジするのにかなりコメディ寄りににぎやかにしたのがわかる。
こちらは映画の裏話的な要素がかなり入っており、2003年に製作され、劇映画の元になったドキュメンタリーÀ la vie, à la mortとは別物。そちらはどんなものだったのか、見てみたい気がする。