悲劇的な展開な割りに、全体としては擬似家族の愛情の深さが良く出ていて後味は悪くない。
予備知識を入れなかったので、現代の話かと思っていたが、実際は70年代にあった実話。しかし場所によってはそうであってもおかしくないだろう。
差別と偏見に対する怒りと抗議と、子供に対する愛情と、二つながらの感情の振幅の大きさが魅力。
最初の方でゲイだというだけで射殺しかねない素振りを見せる警官や、欠陥人間と決め付けてくる検事など法の番人が歪んだ意識を持つ危険性をうかがわせる。だから被告の一人が弁護士というのがものを言うことになる。
本物のダウン症であるアイザック・レイバがぱっと見可愛いと思わせる容姿ではなくて見ているうちに可愛らしくなってくるのが大事なところだろう。
歌の力をまざまざと感じさせる映画でもある。
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映画『チョコレートドーナツ』 - シネマトゥデイ
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