監督はティント・ブラス。雑誌「ペントハウス」創業者のボブ・グッチョーネが製作した大作歴史ポルノ「カリギュラ」を監督したのだが、プロデューサーと対立して初公開の時は名前を出さないでいたわけだが、ではそれほど「芸術的」な作風かというとそうでもない。というか、この映画のヒットからある程度前衛的な作風から通俗的なそれに転向したということらしい。
ヘルムート・バーガー(最近の写真を見ると、どこのおっさんかと思う)にイングリッド・チューリンが主演といったらいやでもヴィスコンティの「地獄に落ちた勇者ども」を想起させるわけだが、実のところ若いテレサ・アン・サボイの役の方が軸みたいで、しかもそうはっきりしているわけでもなくて、どうにもバランスが悪い。
美術が初期007や「博士の異常な愛情」「バリー・リンドン」などのケン・アダムというのにちょっとびっくり。結局この美術が一番の見ものではあるのだが、「カリギュラ」同様やたらとズームが多くてフレーミングが甘いので、なんだかシマらない。
日本初公開当時の邦題は「ナチ女秘密警察 SEX親衛隊」といういかにもな洋画ポルノといったタイトルで、実相寺昭雄が誉めていたとか伝えられるが、ヴィスコンティほど本格的ではなくなんだかキッチュな感じなのがさもあらんと思わせる。「悪徳の栄え」などもっと金かけて作りたかったのだろうと思わせる。
本ホームページ
サロン・キティ@ぴあ映画生活
ヘルムート・バーガー(最近の写真を見ると、どこのおっさんかと思う)にイングリッド・チューリンが主演といったらいやでもヴィスコンティの「地獄に落ちた勇者ども」を想起させるわけだが、実のところ若いテレサ・アン・サボイの役の方が軸みたいで、しかもそうはっきりしているわけでもなくて、どうにもバランスが悪い。
美術が初期007や「博士の異常な愛情」「バリー・リンドン」などのケン・アダムというのにちょっとびっくり。結局この美術が一番の見ものではあるのだが、「カリギュラ」同様やたらとズームが多くてフレーミングが甘いので、なんだかシマらない。
日本初公開当時の邦題は「ナチ女秘密警察 SEX親衛隊」といういかにもな洋画ポルノといったタイトルで、実相寺昭雄が誉めていたとか伝えられるが、ヴィスコンティほど本格的ではなくなんだかキッチュな感じなのがさもあらんと思わせる。「悪徳の栄え」などもっと金かけて作りたかったのだろうと思わせる。
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