prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
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「女と男の観覧車」

2018年07月11日 | 映画
俗な言い方でいう母娘ドンブリ、つまり母と娘が同じ男とできてしまう話で、二人が義理の仲で血がつながっていないのが辛うじて言い訳みたいだが、ずいぶんと生臭い。
監督脚本のウディ・アレンがミア・ファローと結婚していた時に連れ子の少女とデキてしまい、のちに結婚している実生活をほぼなぞっているあたり、ほとんど不気味。

これまでのアレンだったら語り口や撮影・美術・音楽といった意匠の見事さでそういう生々しさを中和していたのだが、年齢のせいなのか何か居直ったような、ラストの処理など「重罪と軽罪」以来というか、あれ以上かもしれないひやっとする感触。

ヴィットリオ・ストラーロの撮影は毎度ながら原色のカクテルの仕方が見事。長いことフィルムを使っていたアレンを説得してデジタルに切り替えたというが、いまどきフィルムにこだわるのはナンセンスとまで言っているらしい。
(☆☆☆★★)

「女と男の観覧車」 公式ホームページ

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7月10日(火)のつぶやき

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