戦いを主張する側が状況の悪化と共に次第に論争において負けていく過程がちょっと丹念すぎるくらい丹念に描かれる。すでに戦いが始まってしまった中、ぎりぎりのところで犠牲者がさらに増えるのを食い止める緊張感は通常の勝つか負けるかとは別の複雑な感慨を呼ぶ。
終盤の大国に屈する屈辱感というのもよく出ていた。
その間に国の中枢からはかけ離れた鍛冶屋が思わぬ形で清国との交渉に関わることになるのが、結局国とはこちらの方なのだという感慨にもつながる。
寒さの表現、戦闘シーンの音響効果など秀逸。
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