prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
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「暴走パニック 大激突」

2019年05月23日 | 映画
1976年2月28日公開。
渡瀬恒彦と小林稔侍の二人が強盗に入る銀行を物色してまわる冒頭で、「富士銀行」「第一勧業銀行」「住友銀行」と今では存在していない銀行名のでかい看板だらけ、どの店舗もフロアが広くて行員の数も多く、なんと防犯カメラもない。さらには強盗に押し入る銀行が実名なのだから、隔世の感がある。
言い方悪いが、銀行強盗が一攫千金のロマンを持てた時代の話ということになるだろう。

ストーリーは「ゲッタウェイ」ぽいのだが、拳銃やショットガンを脅しで振り回しても、人に向けて発砲するシーンは基本的にないのがいかにも日本製。

売り物のカーアクションのアメリカ製のスマートさとはおよそ似ても似つかない、これ何人ケガ人が出ているのだろう、この撮影絶対許可とってないぞ何度思わせるかわからないドメスティックな泥臭い荒っぽさは、およそ再現不可能な見もの。

梅田東映の前でロケしていて、「あの空に太陽が」(1975年12月20日日本公開)なんて上映している。

最後の方では金に目がくらんでというのではなく車を暴走させていくうちに一般人もNHKならぬMHKまで物狂いみたいになってぐちゃぐちゃな混乱はスタントの技で見せるのとはまた違うムチャな迫力。

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5月22日(水)のつぶやき

2019年05月23日 | Weblog