prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「貞子」

2019年06月03日 | 映画
アイドル化(!)し過ぎた貞子を形の上では原典に戻そうとしてまた別のところに行ってしまったみたい。

もっともすでに「らせん」とは別に「リング2」という続編を作った段階で一種のパラレルワールドになっていて、ハリウッド版を含めてバラバラの設定が入り乱れているので今更ではあるのだけれど、一作の中でもどういう筋道で呪いが伝わっていくのか、呪われた場所を撮ると呪われるのか、謎の少女に睨まれると呪われるのか、ごっちゃになっていてよくわからない。
呪いだから筋道立ってなくていいというものではないだろう。

池田イライザと塚本高史の姉弟の結びつきの描写が回想シーン使ったもので軽くなってしまい、親と引き離された子供たちという貞子とも通じるモチーフがびしっと決まらない。

「リング」の脚本の高橋洋は貞子が光をはね返す物理的な存在であることに不満を漏らしていたが、冒頭の炎の中で屹立しているあたりから、物理的な実在感はますます強くなった感。

ともさかりえが毒親役で出てきたのにちょっとびっくり。

「貞子」 - 映画.com

「貞子」 - 公式サイト

6月2日のつぶやき

2019年06月03日 | Weblog