prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「さよならくちびる」

2019年06月20日 | 映画
若手女優ふたりが並んでこれだけ終始愛想をふりまかないのはもちろん、感情芝居をしない映画も珍しいのではないか。むっとしたように感情を押し殺すか変な方向に噴出しているかしている裏の感情の動きを常に感じさせる。
歌の扱いがまた歌そのものとして聞かせてそのシーンの感情の盛り上げやコメント的扱いになっていない抑制のきいたもの。

日本全国のライブツアーをマネージャー(というだけではなく、仲間で音楽を続けることについての挫折の先輩でもある)の男と三人で旅するのと平行して過去のデュオの経緯がはさまってくる。
こうやってみると、日本もけっこう広いと思うし、各地に色々なライブハウスがあるものだとも思う。

現在と過去が対照的に扱われるというよりズレながら重ねられているようで、二人の作詞作曲する側とそうでない側ほかのズレがまた丹念に掬い取られる。

「さよならくちびる」 - 公式ホームページ

「さよならくちびる」 - 映画.com

6月19日のつぶやき

2019年06月20日 | Weblog