prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ベン・イズ・バック」

2019年06月10日 | 映画
撮影が「ピアノ・レッスン」のスチュワート・ドライバラ(Dryburghはドライバーと表記したりドライバーぐと表記したり、一定しない)なのだが、かなりデジタルカメラ感があからさまに出た画調。ドラッグ周辺の話だけに、一種の生っぽさを狙ったのかと思った。

最近のドラッグ絡みのドラマは簡単に、あるいはすっぱりとドラッグと手を切れるといった描写を避けるのがデフォルトになっている。実際、そうなのだろうし、安直な認識を持たせないという社会的合意ができているということだろう。
翻って日本の場合、合意を作ろうという流れすらなく、臭いものに蓋対応に終始しているのではないか。

ジュリア・ロバーツが当たり前だが終始母親としての顔になりきっていて、よく言われる女優は誰かの恋人や妻や母としての顔しか求められないというパターンの逆を行って、 いつの間にか当たり前のようにハリウッドでいうところの40の壁どころか50の壁を超えていた。

家族でも頼りになるのは母親と犬(!)だけで、他の家族が突き放した態度をとっているのにも別に批判的ではない。

「ベン・イズ・バック」 - 映画.com

「ベン・イズ・バック」 - 公式サイト

6月9日のつぶやき

2019年06月10日 | Weblog