ジェラルド・バトラーがイランに潜入して地下核施設を破壊するというおいおい的な場面から始まるが、ラストはタイムリミットと競争して脱出というオーソドックスな作劇になる。
バトラーとそのバディの通訳以外はISISに化けたアフガンの特殊部隊とか誰とでも手を組む商人、パキスタン軍統合情報局の一員で抜け駆け的な出世を狙いロンドン勤務を視野に入れているバイク乗りなど、あらゆる立場の裏表を使い分けている連中が錯綜する。
正直、わけがわからなくなるところが多いのだが、元が一応実話ネタということもあるだろう。
ロケはサウジアラビアらしい。アフガンもイランもアメリカの撮影隊は入国しにくいだろう。
広大な砂漠にえんえんとフェンスが続いているカットなど、わざわざ作ったのだろうか。
夜にヘリコプターに襲撃されて、敵味方ともに明かりを消して暗視装置を使って戦う割と長いシーンが目新しい。