フランチェスコ・ロージ監督1981年作。「エボリ」と「カルメン」の間の製作ということになる。脚本トニーノ・グエッラ、撮影パスカリーノ・デ・サンティス、音楽ピエロ・ピッチョーニの鉄壁の布陣。
フィリップ・ノワレ、Michele Placido、Vittorio Mezzogiornoの兄弟が母の死を機に故郷に戻ってくる。
父親はシャルル・ヴァネル。
「エボリ」の後とあって静かな家庭劇なのかと思うと、ノワレが危険な裁判を抱えていて突然テロのイメージが割り込んできたりする。
ロージが戦闘的な社会派から古典的・叙述的な作風に変わってきている時期の作品ということになるか。
画面作りの見事な割に物足りない感じもするのだが。