よくできた娯楽映画でした。 九つの命があるからと言って八つまで無駄遣いして後ひとつだけしか残ってない猫が、命はひとつあればよく、ひとつしかないから大事ということを学んで終わる図式が明確で、そこまでの持っていき方もやたらと多彩なキャラクターの絡ませ方も過不足ない。
賞金稼ぎかと思わせて何者も逃れられない死神に対する恐怖の克服の仕方が説得力がある。
キラキラ目の可愛さ攻撃というのが今風。
貪欲そのもので部下の命など平気で使い捨てる金持ちのキャラクターが使い捨てるられる側がさほど抵抗しないところを含めて現代的。貪欲そのものが自己目的化していて本当に何が欲しいのかとか何のために手に入れるのかといった意味付けがすっとんでいる。
クライマックスでセルジオ・レオーネ出してくるのにびっくり。