これ一体いつの時代の話だろうって気はかなりした。舞台が古本屋だし パソコンや携帯の類は全く出てこないし、周囲はあくまで美しいイタリアの風景が広がっている。
しかし古本屋に通う子供は明らかに移民の容姿をしている。
古本屋の店主がさまざまな名著古典を読ませるという内容。
かなり読んでいるのが多いので、うなずきながら見ることになる。
ただ名著の中に「アンクル⋅トムの小屋」があるというのはPC的にどうなのだろうか。
読んだことはないのだが、公民権運動からはアンクル⋅トムというと白人におべっかを使う黒人の意味になると聞いたことはある。
一種の毒として本、特にドストエフスキーみたいな文学を読み、この世の悪に備えておくのとは違うと思う。
ラストを飾る本というのがいかにもという感じ。