針供養

針供養をしました。
１２月８日と２月８日は針供養の日です。
関西では１２月８日、関東では２月８日に
するところが多いようです。

日ごろ固いものばかり刺している針だから
この日は柔らかいお豆腐やコンニャクに刺して
「ご苦労さま」って針を休めてあげる。
針の休息日です。

最近、お裁縫はあまりしなくなったけれど
今から１５年ほど前に
キルトの世界にハマったことがあります。
キルト以外にもたくさんの小物を作りました。
小さな針１本で夢が広がっていきました。

友人たちとあれこれ模索しながら作る作品は楽しくて
毎日毎日針と糸の世界にのめり込んで。
たくさんのおしゃべりをしながら来る日も来る日も
布を繋げる楽しい時間を共有した友人たち。
私が最も元気で
一週間をスーパーマンのように暮らしていた懐かしい時代です。



これは自宅に唯一残っているペアのピエロ。
もう汚れてボロボロです。
このピエロ、５０個以上は作ったかな。
いえいえ・・・もっともっとです。
ピエロのお店が出来るほど作りました。

あの頃、地元の友人宅へ行けば
たいてい私の作ったピエロが飾ってあったはず。
作ってはたくさんの友人や知人にプレゼントして
家にもいっぱい並べていました。

もっと大きなピエロも作ったのに、その作品はもうなくて。
他にもポーチやタペストリーやランチョンマットなども
ダンボール箱の中に仕舞ったままです。

子供のおけいこバックも全部手作りしたっけな。
学校の上靴入れや、給食のナプキンやコップ入れも。
みんな針と糸が夢の世界に連れていってくれて
オリジナルのものを私に作らせてくれた。

たくさんの友人たちとの楽しいおしゃべりだけでも
私にとっては大切な思い出の１ページです。
針たちにはとても感謝しています。

針供養をすると不思議なくらい
お裁縫をしても針で指を刺しません。
やっぱり「お針の神さま」っているんだわ・・と思う時です。