
今日のフォト。 小さな神社でしたが、たくさんの参拝客がいました。
ここは、縁結びの神様だそうです。 ・・・なるほど。(笑)













野宮神社は、昔、天皇の代理で伊勢神宮にお仕えする斎王が
伊勢に向かう前に、3年間、身を清めるためにいた神社です。
そのため嵯峨野でも、清らかなところに、建立されました。

野宮神社の鳥居は、樹皮が付いたままの「黒木の鳥居」で、日本最古の様式です。
そしてクヌギ(どんぐりの木)で作られています。

野宮神社は、源氏物語の舞台になったところで、光 源氏は、野宮に滞在していた
六条御息所と、その娘・斎宮に会うため、竹林を駆け抜け、ここを訪れたという。
野宮神社は、「縁結びの神様」として、今では、女性客の参拝が絶えないそうです。

野宮神社が舞台となった、源氏物語 第十帖 「賢木(さかき)」
源氏の愛が自分にないことを悟った六条御息所は
娘の斎宮と共に伊勢へ下ることを決意する。
源氏への断ちきれぬ想い、それは生霊となり・・・
源氏の新しい恋人たちを 次々と呪い殺してしまう。(情念)

桐壺帝が崩御した。 源氏は藤壺への恋慕がますます止みがたく
忍んでいくが、藤壺に強く拒絶される。(絶望の淵)

悲嘆に暮れる源氏は、朧月夜と密かに逢瀬を重ねる。 危険な状況ほど燃え上がる二人。
けれどある晩、右大臣に現場を押さえられてしまう。(禁断の恋)
源氏物語 第十帖 「賢木(さかき)」を もみじ(色)で表現してみました。
ちょっと無理があったかな?(笑)

ここは、落柿舎。 二尊院から常寂光寺へ行く途中に、立ち寄りました。
松尾芭蕉の弟子、向井去来の別荘として、使用されていました。
庭には、40本の柿の木があり、柿を売る契約をした後
台風で全ての柿が落ちてしまったため、「落柿舎」と呼ばれるようになりました。
松尾芭蕉48歳の時に、ここを訪れ、嵯峨日記を記したそうです。

野宮神社を過ぎれば、渡月橋も近い。 けれどここでギブアップ。
嵯峨嵐山駅の近くの「恋歌茶論(こいうたサロン)」というカフェ。

ここでニューヨークチーズケーキと、コーヒーをいただきました。
エネルギーの補給です。 疲れた体を復活させてくれました。

野宮神社での一枚。 「錦秋の秋」
午後3時。 陽の光が弱まってきた。
それでも境内のもみじは、煌々と輝いていた。
百人一首と、源氏物語に思いを馳せ、嵯峨野を歩いてきた。
ここでもう一冊、道連れにしたい文学がある。 川端康成の「古都」
「野々宮や、二尊院の道や、化野が、うちは好きどす」
「千恵子の若さで、そんなとこが好きやったら、末が案じられるわ」
「古都」のヒロイン、千恵子が父と交わした会話。
千恵子も、嵯峨野が好きだったのだと、改めて嵯峨野の素晴らしさを噛みしめました。
「紅葉2012」 つづく・・・。