今日のフォト。 和歌山県・有田川町のあらぎ島。
日本の棚田百選にも、選ばれています。
何年ぶりかで・・・
故郷(有田川町)へ、帰って来ました。
出発の3日前に、高校時代の友人から電話があり
「有田川町(実家)へ帰るから、一緒に帰らない?」って。
彼女のご両親も、私の両親も、もう他界していません。
故郷には、誰もいないけれど・・・
会いた人も、行きたいところも、たくさんある。
秋晴れの1日、突然ですが・・・
2人で、故郷に帰ることになりました。
点在する民家。
山の空気をこんなに近くで、吸えるなんて。
自分の寿命が、延びるようでした。
あらぎ島は、稲刈りも終わり
稲の茎から、新しい稲が生えていました。
この新しい稲は、「孫生え(ひこばえ)」といい
再生稲とも、二番穂とも呼ばれます。
成長しても、穂が出る前に枯れてしまい
穂が出ても、中が空っぽだそうです。
耳をすませば、小川のせせらぎが、聴こえて来る。
この時期はあらぎ島で、農作業をする人もいません。
あらぎ島は、静寂の中にいました。
山が、こんなに近くに見える。
橋を渡る 車も無い。
まるで時が止まったかのように、感じられる。
「ヤッホー」と言ったら、こだまが返ってきそう。
長閑な風景です。
高校時代に、カムバック。
あらぎ島、「**子ちゃん」「**美ちゃん」と呼び合って
大声でケラケラ、笑いました。
ふるさとは 遠きにありて 思ふもの
そして 悲しく うたふもの
帰れなかった間
室生犀星の詩、「小景異情」を
何度、心で 呟いたことか。