今日のフォト。 11月、若草山にて。
この風景には、もう「秋色」などいらない。
四人家族、鹿、芒(すすき)
モノクロの時間が、ゆっくりと流れてゆく。
ジャンプすると、太陽に手が届く。
ここは、天国に1番近い場所。
山ガールでも、森ガールでもない私が、カメラを抱えて
ハアハア、フウフウ、ヒイヒイ言いながら
若草山の一重目まで、登って来ました。
子供たちが、無邪気に戯れる。
途中ですれ違う下山する人に、何度尋ねたことか。
「あとどれくらいですか? あとどれくらいですか?」
皆は一同に、「まだまだ まだまだ」と言う。
一重目のお立ち台には
カメラマンが、夕陽を撮っていました。
「まだまだって、なんやねん」
「今なら、引き返せる。 今なら、引き返せる」
「行くか、戻るか、行くか、戻るか」
そんな葛藤が、頭の中でグルグルしながら
一重目に登って
ここでシカさんを見た時、泣きそうでした。
「ああ、来てよかった。ああ、来てよかった」
「幸せの環」
加工写真では、ありません。
ベンチに座っている四人家族を撮っていたら
こんな「環」が、出来ていました。
これはきっと、ご褒美。
写真の神さまからの 贈りもの。
晩秋の奈良は、素晴らしかったです。
シカさん、LOVEです。