“リオ・グランデの砦”、“白昼の決闘”につづいて、ハズレ!だった。
西部劇の形式を借りたホーム・ドラマである。砦の隊長、ジョン・ウェイン大佐(中佐だったかも)は“パパは何でも知っている”か“パパ大好き”のお父さん、モーリン・オハラは“うちのママは世界一”のお母さんか何か・・・。
しかも、結構過保護なママで、士官学校を落第して、メキシコ国境に近い最前線の砦に配属された息子を訪ねて、砦までやって来たうえに、カネと父親の力で息子を除隊させろと要求する。
「何なんだ、これは・・」という気持ちになって、途中でやめた。
日本でいえば、志賀直哉の父子和解モノ、アメリカなら“エデンの東”のディーンと父親などに典型的な父子の葛藤モノといったところか。
水野晴郎の解説には、「小柄なジョン・ウェインを大きく見せるために小型の馬を用意したり、小道具のライフルを小さなものにしたりといった映画マジックが駆使されている」と書いてある。
こんな解説を読んでから見はじめたため、ジョン・ウェインって、身長何cmなんだろうか、あの馬もポニーなんだろうか・・などと、変なところで気が散ってしまった。ジョン・ウェインは、185cm位はあると思い込んでいたのだが、本当の身長は何cmなんだろう?
ちょっと、何のために西部劇を見続けているのか、わからなくなって来た。団塊は飽きっぽいのである。
* 写真は、キープ(KEEP)版“水野晴郎のDVDで観る世界名作映画[赤15] リオ・グランデの砦”。原題は“Rio Grande”1950年。