大雨、20度、96%
ハーブのセージは強い植物だそうです。ハーブは元来雑草、セージは暑さ寒さにも強く虫も付かないと聞きました。葉を潰すとあの匂いです。虫も寄り付かないはずです。繁殖力も旺盛らしく我が家のハーブの一角には植えずに鉢植えにしています。頻繁に料理に使うわけではありませんが、ローストチキンの詰め物をする時など内臓の臭みを消すにはなくてはならないセージです。
3年前に鉢植えにして、そのままほっておいたセージに蕾がついたのは2週間ほど前でした。昨年はこの蕾開かないまま落ちてしまいました。どんな色だろうと花が開くのを待つことにしました。その時、「そうだ、セージの花を刺そう。」と思い付きました。確かゲルダベングトソンの図案を持っているはずです。
帰国後初めて針を持ってどんと椅子に座ります。久し振りに見る麻布の目は思った以上に見え辛く、針を持つ指は庭仕事でこわばっています。この2つを乗り切るまでに数日かかりました。途中、読みたい本も出てきて中断。その間にセージの花が開きました。ブルーがかかった紫です。 セージは種類も多く、花色も違います。
ハーブの花はどれも控えめなものばかり大きさもさほど大きくはありません。花開いたセージに「もうすぐ刺し終えるからね。」と話します。
昨日、花の色を入れて刺し上げました。細長く、スモーキーな葉っぱの色がよく出ています。額入れは予定しているあと3つを刺し上げてするつもりです。福岡にもいい額縁屋さんがあると教えていただきました。
香港時代は刺繍をする度に大きなモモさんが膝の上で寝ていました。懐かしい重みと匂いです。ココさんも刺繍の間中、私の足元にいます。 家にいてもじっと座ることの少ない私が長時間座り続けているのを喜んでいるようです。
次のための布張りも花糸選びも終わりました。今日から新しい花を刺し始めます。