小雨、17度、96%
オランダと言えばチューリップ。でも、園芸そのものがこの国の大事な産業のひとつです。考えてみれば大航海時代の幕開けを飾ったこの国は、アジアや南半球から珍しい植物を、それこそウォードの箱に入れて大事に持ち帰ったのではないでしょうか。
ヨーロッパの玄関口、スキポール空港のすぐ脇には、オランダ一大きな植物の市場があるそうで、世界中から注文がくれば、すぐに隣の空港から出荷するのだそうです。しかも、日本のように検閲の厳しい国に向けては、日本の検閲官がこの市場の在住するため、日本に入った後も、スムーズに花は街に流れていく仕組みだそうです。
さて、アムスに降り立って、荷物もピックしました。到着ロビーに出てみると、迎えの人が、出て来る人としっかりとハグ。片手には花束が握られています。流石ね、と人集りの向こうには空港内に花屋があります。
最近は日本の生け花でなくフラワーアレンジも質が高くなったように思いますが、ヨーロッパのそれは歴史の永さからでしょうか、ひと味もふた味も違って見えます。そう思うのは、ヨーロッパという言葉に、魔法を掛けられた私だけかも知れません。クリスマスの飾り付けを楽しみにしていたのですが、12月5日にある聖人の日を過ぎなくては、飾り付けをしないそうです。
町中には、大きなウィンドーを持った花屋さんが見られます。 オブジェのようなアレンジです。この足元にあるのが見出し写真の、花束。早朝の町中にひときわ明るいウィンドーでした。中に入りたいと思っていたのですが、あいにく日曜日で一日中お休みでした。
運河沿いにあった露天の花屋。 パウダースノーがかかったツリーの後ろのリースの台の大きいこと。
足元にクリスマスローズがぽつんと置かれていました。いけません、またしても、根付きのまま持ち帰りたい要求に動かされましたが、ぐっと我慢。
テーブルの中央におけるほどのキャンドルスタンドです。
ちょっと面白い形のリース。
花の種類は多くないのですが、人が後を絶たずやって来ます。空の色は相変わらず、どんよりとしています。この花の明るさを家に持ち帰りたい気持ち、というか花がなくてはと思う気持ちが、この国の人は強いのでしょうね。