曇り、28度、89%
息子のお嫁さん、腰を悪くしてしまいました。入院などの心配もありましたが、自宅で安静に療養することになり、お仕事は長い休暇を取ったそうです。緊急の時は飛んで帰るつもりでいましたが、なまじ私などが行かずとも、こんな時こそ若い家族はお互いが助け合って絆を深めて行くことだろうと、遠くで見守っています。
お嫁さんが近況を知らせてくれたとき、孫と一緒にパンを焼くのでレシピーを送ってくださいとメッセージが来ました。孫娘の好きなはちみつパン、我が家では「あこのぱん」と呼んでいます。何度か手直しを加えて、孫娘が香港に来る前にこれでよしと出来上がったレシピです。孫娘、香港にいる間ずっとこのパンを食べていました。
昨日、いつものように市場で買い物をしているとメッセージが入って来ました。「真奈お母さん、パンの生地がいつまでもベタベタしています。」SOSです。すぐに電話を入れました。このパンのレシピは卵も入ります。砂糖ではなくはちみつです。気温の上昇もありべたつき易い生地です。2,3アドバイスをして電話を切りました。まだ2歳の娘と二人で台所に立ってパンを捏ねているお嫁さんを羨ましく思います。
しばらくすると、順調に行ってるとメッセージ、添えられた写真は、 お手伝いして一緒に捏ねたんでしょうね。どうも捏ねるというよりニギニギしていたそうです。
今頃は息子の家にはパンの匂いがしているかなと想像します。パンの発酵する匂い、パンの焼き上がる時の匂い、時折オーブンを覗くとパンが膨らんで行く様子が見られます。パン焼きは楽しさが一杯です。
焼き上がったと送られて来た写真は、お嫁さんらしいきちんとしたまん丸なはちみつパンです。焦げてしまいましたね。息子の家のオーブンは癖があって、右奥が焦げ付き易かったように記憶しています。次回は途中で天板を入れ替えるといいかな。
お昼には二人してパンを食べたのでしょうか。仕事から帰った息子も二人の焼いたパンを食べたのでしょうか。
私が作ったはちみつパンのレシピは、お嫁さんの手に受け継がれました。パンの匂いに囲まれ、パンを囲んでいるその家族を思いながら、胸の中が温かくなりました。