雨、27度、92%
先週の土曜日のこと、夕方早く家に戻って来た主人が小さな箱を私に手渡してくれました。蓋をとるときれいなネックレレスです。主人からネックレスを貰ったのは初めてのことです。
レネレイドというフランスのアクセサリーのお店が香港島セントラルのリンドスタットテラスに出来たのはほんの数ヶ月前のことです。小さな間口にウィンドーの作りもまるでヨーロッパの店作りです。リンダスッタトテラスは市場からすぐ上がった道です。朝の市場での買い物帰り、まだお店が開く前によくそのウィンドーを覗きます。女性なら老も若きも、「ワー可愛い!」と言って覗きたくなるウィンドーです。色遣いが目が覚めるようにきれいで、その小さな作りは精巧そのもの、モチーフもバレリーナがあったりジャングルと名付けられたシリーズには猿も登場します。
数週間前にこの店の先の「ヨンキー」で夕飯をとりました。上りですがエスカレーターを使えば「ヨンキー」からは歩いて帰れる距離です。坂を上がって主人と二人、もう店が閉まったレネレイドのショーウィンドーを覗いたのはその時でした。「きれいだよね、可愛いよね。」と小さなイヤリングかブレスレットなら私でも身に付けれるかなと思います。
まさかのネックレスの贈り物に驚きました。しかもこのネックレス、飾りが一番多くついたタイプです。その翌日は、お客様との夕飯の予定がありました。貰ったネックレスをとあの服この服に合わせてみますが、どうもしっくりきません。私をご存のじ方なら頷かれると思います。こんなきれいなネックレスが似合う服を持ちません。小さな細工ですがとても派手に見えます。気恥ずかしさも手伝います。一週間箱に仕舞ってありました。
昨晩も夕飯は外と決まっていました。外は大雨、薄暗い中パッと明るくと思い、紺のシャツにこのネックレスを合わせてみました。まだ、私もネックレスも互い距離がありますが、付け慣れるとその距離も縮まるような気がします。
昨晩喜んでくれた主人です。「これよりひと回り長いのをもう一本どうかな?」と仰ってくれますが、自分のパターを我慢して買ってくれたこのネックレスだけで充分です。手作りですがこれだけ飾りがついているのに、ちっとも重いと感じませんでした。猿が4匹、あっ、主人は申年です。