晴、29度、91%
昨年の春はたくさんの保存食を作りました。梅干し、梅酒、らっきょう、枇杷のジャム、マーマーレード。30年ぶりの日本ですから、物珍しさもありました。梅や枇杷は庭になっています。ところが私は梅干しは苦手です。甘いお酒も飲みません。結局、この春リピートして作ったのはらっきょうだけです。
年々、美味しく食べられる果物の種類が減っています。私のことです。果物によっては喉がイガイガします。30代の頃からまずメロンで始まりました。そのうち柑橘類にもイガイガが起こるようになりました。今年はスイカにもイガイガを感じる時が出て来ました。こういう人の数は少ないかと思えば、意外に仲間がいることも知りました。春先、義母の家に行くと甘夏がいつもあります。玄界灘に浮かぶ能古島の甘夏です。「能古島の甘夏」と幟を立てている店もあるほどですから有名に違いありません。帰り際に「真奈さん、甘夏を持って行き。」と言ってくれます。「喉がイガイガがするから、食べれないのよ。」「そんなこと聞いたこともないわ。」と私のバックに2つ入れてくれた能古島の甘夏です。
家に帰りさてどうしよう。そこでマーマレードを作りました。昨年の春の話です。梅酒などと一緒に納戸の棚に並べて置きました。時折、カビを確かめますがどれも状態よく保存できています。頂き物のジャムを全部食べあげました。そこで「能古島の甘夏マーマレード」を一年ぶりに開けました。もちろん朝の焼きたてのフランスパンと一緒に食べます。 やや太い拍子に切った甘夏の皮がたくさん入っています。 あれ、とっても美味しい。硬さや甘さもちょうどです。このマーマレードを作るときうっかりして全体量を計り忘れました。お砂糖と水を代わる代わる入れて、硬さを調整して作りました。最後にはコアントローをたっぷり入れたはずですが、1年経ってアルコールは抜けて香りだけが残っています。苦味がなんとも言えません。この苦味はストレートの紅茶が一番です。
「枇杷のジャム」は作ってすぐに義母にあげました。このマーマレードに比べると個性のない「枇杷のジャム」でした。「能古島の甘夏マーマレード」 もうひと瓶棚に並んでいます。この暑い夏しばらく楽しめそうです。