チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

瓢玉子 有次

2018年08月20日 | 身の回りのもの

晴、26度、76%

 先月、何十年振りに京都に行きました。京都に行く前にはあれも買いたいこれも買いたいなどと思います。一泊の短い旅です。それに目的は買い物ではありませんでした。

 錦小路、と呼ばれる京都の台所的な市場には是非行きたいと兼ねてから、京都独特のお野菜やお魚の顔を見たいと思っていました。そして錦小路にある包丁屋さん「有次」ものぞいてみたいと思います。

 「有次」の鰹箱など調理の小道具を細々と求めて来たのは、今はないと日本橋の高島屋の「有次」コーナーでした。もう買うものはないと思っていましたが、本店を見てみたいと思います。錦小路も観光客でいっぱいです。思ったより間口の狭い「有次」の店は歩けないほどのお客です。人をかき分け並べられた商品を見ていました。必要な道具は既に持っています。買うつもりはありません。奥では包丁研ぎをしている職人さんがいます。ふと下の棚に目を落とすと、アルミのパカッと開く10センチほどの物があります。閉じると口は瓢箪型。型抜きかな?いや違う。お客の対応で忙しいお姉さんをつかまえて、「これなんですか?」と尋ねました。「卵焼きを瓢箪にするものです。」「卵焼きをこの瓢箪型に挟んでしばらく置くとできますよ。」なんだか分かったような分からないような。自分への土産に買うことにしました。頭の中では伊達巻を作るときの簀巻きと同じだろうと思っていました。

  これが「瓢玉子」です。今中には卵焼きが入っています。焼きたてを入れましたから非常に熱い。簀巻きで卵焼きの形を作るときのようにゴムで止めてみました。冷めてパカッと開くと卵焼きは瓢箪の形になっています。これを6等分に切りました。

 お昼のおかずです。お皿に6つ一緒に盛りました。いやいや、この瓢箪玉子はお弁当に一切れ入れた方がグッと感じが盛り上がるに違いありません。

 東京築地の卵焼き、京都錦の卵焼き、東西の味の違いがよくわかります。京都の友人がよく召し上がるお弁当にはふっくらした京都の卵焼きがいつも入っています。薄味のお出汁が卵焼きからジュッと口に広がる卵焼きです。私が焼いた卵焼き、昔ながらの素朴な塩味です。次回は甘みのあるだし巻きにして瓢箪玉子をこさえましょう。そしてお弁当に一切れ、想像しただけで楽しくなります。

コメント
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