曇、12度、71%
今回香港から持ち帰った食材はイタリアのバターです。香港で売られているバターはこれもまた世界中から集まったものばかりです。一般的なオーストラリア、ニュージーランドをはじめ、アメリカ、イギリス、デンマーク、フランス、韓国、マレーシア、日本と様々な国から輸入されています。そのバターの色も匂いも味もそれぞれ違います。
イタリアのバターは初めて見るものです。私は料理やパンに塗るばかりか一番消費するのはお菓子作りです。有塩か無塩かも大きな決め手ですが匂いが気になります。バターの味もコクがあるものさっぱりしたバターと違いがあります。
一見普通に見えるこのバターの包装、角の部分は折りたたんでいるのではなく、鋲で留められていました。 開けると、 真っ白に近いバターが出てきました。この色も黄色の濃いものから白に近いものまであります。色より驚いたのはその香りです。熱を加えていないのにバターのいい香りがします。中には乳臭いクッキーなどに使うには避けたいようなバターもあります。カヌレの生地に入れるために一度加熱しました。熱を加えるとこのバターのいい香りが尚更わかります。しかもこの白い色ですから黄色い脂が浮きません。
毎朝焼くフランスパンには「クルミオイル」をつけて食べています。「クルミオイル」の香ばしさが大好きでここ数年毎朝使っています。このイタリアのバターのいい香りにつられて、焼きたてのフランスパンにコロンと乗せてみました。口溶けも良く、「ああ、バターだ。」と納得します。
バターのお値段も様々です。2年前にいただいた佐渡島のバターは濃厚で色は黄色くこれまた美味しいバターでした。さっぱりしているカルピスバターも旨味があります。
今、冷蔵庫にあるのはフランスバター3種類にこのイタリアのバターです。フランスの「エシレバター」は常備するほど好きです。日本の四つ葉バターなど使ってみたいバターがたくさんあります。このイタリアバターはどんな用途にも使えるバターです。バターもミルク同様に季節によって味が違うそうです。牧草の味がそのまま反映するのだそうです。イタリアの地の草を食んだ乳から作られたバターで今朝もパンをいただくつもりです。