曇、17度、91%
中華圏におけるお豆腐の種類は日本よりはるかに多く、庶民の食べ物ですからお安く手に入ります。日本のお豆腐はこだわりを持って作っているせいかお値段も高めです。湯葉においては需要が少ないからかとてもお高いと思います。売られている乾湯葉も生湯葉もちょっぴりしか入っていません。お豆腐の中でも湯葉が大好きです。福岡の地元の湯葉をいくつか試してみました。豆乳の濃縮した旨味が湯葉の美味しさだと思います。ところがなんともあっさりした湯葉でした。
昨日頂戴したのは京都の生湯葉、「汲み上げ湯葉で」す。一枚一枚豆乳の表面をすくう「引き上げ湯葉」よりドロリとしています。生ならばそのままいただくのが最高の美味しさです。
3月の初めに植え付けた山椒が折良くたくさん「木の芽」をつけています。 コロリと切った「汲み上げ湯葉」と山椒。 最初の一口は添えの割醤油を付けずにいただきました。濃厚な大豆の香りが口に広がります。無粋な私はここでワインを一口。チーズにも引けを取らない生湯葉です。お醤油の味が強いと折角の生湯葉が台無しですが、この割醤油はお出汁が効いていてくどくありません。 柔らかな「木の芽」も初物です。
京都のお料理には湯葉や生麩が必ず顔を覗かせてくれます。ほんの一口のその繊細なお味もいいのですが、お家でいただくときは心ゆくまでたくさん食べたいと思います。久々に贅沢なものを肴にしました。満足。