晴、11度、67%
朝、庭に面した窓を開けると雨上がりの匂いに混じって甘い香りがします。薔薇の花の香りです。昨年植えつけたばかりの薔薇、8本。選ぶ時、匂いも嗅ぎました花の色も確かめました。こんなに甘い香りがする薔薇だとは思ってもいませんでした。香りだけではありません。花の形が今年になり違ったものになっている品種まであります。なにぶんにも「庭仕事3年生」になったばかりです。
薔薇は庭の一角に植え付けています。つるバラと思しき品種の真ん中にはアイアンのアーチも置きました。フェンスを這う薔薇、壁を這う薔薇、まっすぐな薔薇。4月に入りその茎の伸びる様子は生命力そのものです。見事に葉をつけました。そして見る間に蕾です。蕾は一つまた一つと開きます。5月になれば薔薇の一角は花が咲き誇るほどの蕾の数です。
見出し写真の「ルイーズオディール」はアーチの右側に茎を伸ばしています。花つきが昨年と変わったのはこの薔薇です。普通の咲き方でしたのに、今年はロゼッタ咲きという花の形に咲きました。外の花弁が中の花弁を取り巻く花つきです。今咲いている中では一番香りが強い薔薇です。
壁一面に茎を這わしているのは「ポールズスカーレット」。名前の通り爽やかな赤い色です。香りはないものの蕾の数がたくさんです。
アーチの左側、成長が思わしくない「ロイヤルサンセット」 夕日が沈む色に加えていい香りです。
一年経っただけでこんなに成長するのかと薔薇の強さを感じます。年明けてすぐに思い切り茎を切り詰めました。虫がつきやすい薔薇です。朝起きての点検も欠かしません。嬉しいことに昨年友人が新幹線に乗せて持ってきてくれた薔薇に蕾がつきました。長い長い茎を塀の上に這わせている小薔薇です。
毎日毎日植物と向き合い、たくさんのことを学びます。2年前、土がむき出しだったこの庭に花が咲き、実がなり、緑が豊かになりました。あとひと月後でしょうか?一面の薔薇の様子をお伝えできると思います。