雨、13度、91%
小さかった頃はお塩といえば専売公社の塩だけでした。それが今では日本各地、世界各地の塩が並んでいます。一つ一つ自分の口で確かめて自分お塩を決めればいいのでしょうが、あまりの数の多さです。自分の知った味、安心できる塩が毎日の塩です。
私の毎日の塩はフランスのゲラルドの塩です。 色は白くありません。ややグレーな色です。毎朝、小さなフランスパンを焼くのでこの塩は常備しています。そしてこの塩の旨味は塩おにぎりにだってお吸い物にだって馴染んでくれます。そういうわけで私の基本の塩です。
こちらは粒の塩、アトランティック海の塩です。精製されていないのに真っ白、シャープな味のこの塩はお肉を素の味でいただく時にちょっとだけ振って焼きます。お肉の旨みを引き立たせてくれるお塩です。
先日頂いたのが南アフリカカラハリ砂漠の塩です。砂丘の砂のようなサラサラ、精製されていないのにこちらも真っ白、天日乾燥の塩です。初めて塩の封を切った時、いつもすることは塩の匂いを嗅ぐことです。匂いなんてと思われるかもしれませんが、塩にも匂いがあります。特に海水からできた塩には海の匂いがします。次にちょっと舐めてみます。この塩はとてもクリアな塩です。しょっぱいだけの塩ではありませんがストレートに塩の味がします。次にお湯に少し溶かして飲みました。湯気の中に微かにこの塩の香りが初めてしました。熱を加えるとストレートな味の奥から力強い甘みを感じます。
砂漠の塩は初めてです。昨晩大きな牛肉にパラリと振りました。一切れ口に運ぶと、肉の味をぐっとバックアップしています。塩を振らないでお肉を焼くことがある私にはその違いを感じることが出来ます。まろみが欲しいお吸い物には使わないような気がします。お刺身にパラリもいいかもしれません。生野菜にパラリ。新しい調味料が手元にあると料理の想像が膨らみます。お塩はやっぱり料理の要です。