晴、11度、66%。
岩手にある「なかほら牧場」のギーを頂戴しました。日本でギーが作られているなんて驚きです。バターを濃縮させたギーはインド古来の油脂です。インド料理のためにインドのギーは常備しています。 左がインドのギー、右が「なかほら牧場」のギーです。蓋を取った時の香りは同じですが、インドのギーはいつまでも香ります。バターの匂いを濃くした様な匂いです。
まず、カレーのベースを作ります。いつもは玉ねぎとトマト、にんにくなどを微塵にしますが、今回は「下仁田ネギ」を使ってみました。玉ねぎと「下仁田ネギ」の甘さは違います。 最近は微塵にするのにフードプロセッサーを使っています。
ギーを鍋に入れ火をかけクミンシードを入れて香りを出します。そこにこのベースを流し込み、小1時間煮詰めます。次に手羽先を入れ蓋をして、約2時間。水は加えません。ターメリック、コリアンダー、レッドチリ、塩少々。味を付けたところで一晩置きました。翌朝「下仁田ネギ」のぶつ切りを加えて1時間煮ました。最後はマサラを一振り。
蓋を取るといつものカレーとは違う香りです。「下仁田ネギ」インドの香辛料にも負けず個性が出ています。手羽先はいいお出汁が出ます。そしてくどくないので他の素材を邪魔しません。ルーを口に入れると、クミン、コリアンダーそしてレッドチリ、その奥から「下仁田ネギ」の甘みが出てきます。しばらくするとやって来ましたギーの柔らかな匂い。「なかほら牧場」のギーは匂いが強くないのですがしっかりとギーの持つものを備えています。幾度も幾度もルーを味わいました。
ネギを代える、ギーを代える、しかも日本で出来たものです。このインドカレー、非常に満足のいく一皿でした。