晴、6度、82%
庭の椿が一輪咲きました。11月の初め頃からつぼみをつけます。いつ咲くかいつ咲くかと膨らむつぼみを見つめます。まだ3年目の若木です。丈も1メートル足らずの細い木です。
椿も配合品種が数たくさん、昔のぽってりした単衣の椿ばかりではありません。一見山茶花も椿と見間違えますがその花の存在感、緑の葉の艶やかさは椿が群を抜きます。年を越すかと思われた我が家の「玉有明」は主人が帰宅した翌朝に開きました。この時期は花が少なくなります。木々も葉を落とします。寂しい庭に椿の木はその深い緑の葉と花で彩りです。
若木の「玉有明」はこの1月には一つだけ花をつけました。今はまだ数個のつぼみがあります。「玉有明」は八戸咲き、赤の花弁に白く裾が染まっています。椿の花の端正さは中の雄しべのきっちりした輪状にあると思います。この「玉有明」少し雄しべが乱れています。
冬の茶花の女王とも言われる椿は和風の花と思いがちですが、シャネルのアイコンの花も単衣の椿です。「キャメリア」という呼び方も「椿」という呼び方もこの花の華麗さを伝えるかのように思います。
この一輪を手折って部屋に挿したいのですが、折角の庭の花です。今しばらく庭で楽しみます。一年一年と庭木が成長します。茂れる庭になるまであとどれくらいかかるでしょうか。