goo blog サービス終了のお知らせ 

チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

「オリーブキタリッジ」 エリザベスストラウト

2021年07月24日 | 

曇、27度、78%

 エリザベスストラウト、アメリカの女性作家です。日本でも最新作まで全て訳本が出ています。「オリーブキタリッジの生活」の原作「Olive Kitterige」は10年ほど前の作品です。アメリカ北東部メイン州が話の舞台です。

 主人公は72歳のオリーブキタリッジ、所が変わっても国籍が違っても人間である以上皆が持つ心の動きを様々な角度から書かれています。作者はほぼ私と同年代、アメリカが舞台でなかったらもっと身近に感じることができた本だと思います。「同性の結婚」も日本でも増えつつありますが、身近では耳にすることがありません。人種、宗教も多く、西と東、南と北では違いがあると聞くアメリカです。海外の小説を読むとそうした背景の違いをまざまざと知らされます。

 オリーブキタリッジはアメリカではテレビドラマにもなっています。それほど「オリーブ」に共感する人が多かったのでしょう。反感なのかもしれません。人一人単純であるはずがない、矛盾だらけで自分でわかっていてもそれを制御できないそんな複雑な思いが後に残ります。

 昨年末に「オリーブキタリッジ」の続編が刊行されました。 こちらもすでに日本語訳が出ています。「Olive Again」早速引き続き読み始めました。

 ピュリッツアー賞を得ている「エリザベススタウト」全部で7冊ほど本が出ています。この勢いで全部読んでしまいそうです。人の心の中、しかも女性の微妙な心の動きをよく表している作家だと感じます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする