ヒイラギ
2021年12月07日 | 花
晴、8度、70%
早朝走っていると、フッと鼻をかすめる優しい香りがあります。一瞬です。立ち止まり周りを見回しますが、この季節花らしいものが見えません。夕方の散歩時にこの香りに立ち止まりました。やや高めの木に小さな花が咲いています。 葉を見ればなんの花か一目瞭然、「ヒイラギ」です。「そうだった!ヒイラギの花は香るのよね。」と思い出します。白い小さな「ヒイラギ」の花が香ると知ったのは帰国してからでした。
クリスマスの飾りに使われる赤い実のついた「ヒイラギ」をすぐに思い浮かべます。ところがこの香る「ヒイラギ」は立春に角先に飾るイワシの目を刺す「ヒイラギ」です。クリスマスの「ヒイラギ」は「西洋ヒイラギ」、イワシの「ヒイラギ」は日本ヒイラギです。黒っぽい実を付けます。「ヒイラギ」のトゲのある葉は和洋どちらにしても魔除けに使われていることに興味を覚えます。
この香る「ヒイラギ」は「金木犀」と同じ仲間だそうです。「金木犀」ほど強い香りではありません。フッと香ったらおしまい。寒さの中の花の香りには敏感になります。そして、数日もすれば香りがなくなります。花の香りの乏しいこの季節の貴重な贈り物です。