本の栞
2021年12月09日 | 本
晴、8度、78%
滅多にしない本棚のを掃除をしていました。本と本の間には埃がうっすらとたまります。年末で忙しいなどと言いながら決まって座り込んで本を読み始めるのが、本棚の掃除です。古い本に読み入ることもしばしば、「あら、こんな栞が!」なんども読んだ本なのにその本にこんなに素敵な「栞」がついていることに改めて気付きます。
昔は文庫本にも細い紐の茶色の「栞」が付いていました。もちろん単行本にも、いつ頃からか「紙の栞」に代わり今では「栞」のついていない本がほとんどです。「栞」がわりにページの隅を折ったり、身近にあるものを挟んだり、短い紐の「栞」がいい仕事をしてくれていたのを思い出します。
昨日手に取った本の「栞」はピンク、しかもグログランのリボンです。「いいなあ、この栞。」幾度も撫でてその柔らかさを確かめます。この同じ作者の本があと三冊あります。早速調べると、ハードカバーのもう一冊に「栞」がついています。本の内容に合わせてこちらはブルーと白のストラプのリボンです。
本って、その紙の質、表紙のカバー、書体、段組に至るまで本の装丁を見るのも楽しみです。装丁を手がけた人の名前を奥付に確かめることもあります。こんな素敵な「栞」が他にもあるかなと掃除もせずに見て回りましたが、最高はこの二冊。
実用的にも「栞」は大事です。こんな贅沢な「栞」がついてる本は私の宝物です。