曇、2度、66%
クリスマスのお夕飯、何にしようか迷っていました。このひと月「スズキ」がお魚屋さんに並んでいます。一匹売りで大きな「スズキ」です。2日前、小ぶりな30センチほどの「スズキ」を見つけました。長崎で水揚げされたきれいな「スズキ」です。持ち帰り、2枚に下ろしました。 骨を残した方の身をローストしようと思います。骨周りの身は美味しい。クリスマスの夕飯に贅沢な「スズキ」です。
ローストするつもりでしたが、庭のレモンの葉っぱを使って蒸し焼きに変更しました。レモンの葉の爽やかな香りを「スズキ」の身に移します。直接蒸すのではなく、ホイルに包んで蒸し焼きに、半身の「スズキ」の身にびっしりとレモンの葉を被せました。 蒸しあがり、ホイルを開けるとレモンの香りが立ち上がります。
レモンの輪切りをのせて蒸したり茹でる料理はありますが、酸味が強く感じます。レモンの葉で置き換えることで柔らかな香りに変わります。 「スズキ」の身は厚く、身離れがよく、口に含むとレモンの香りが広がりました。
葉っぱを使った料理が好きです。レモンの葉の間にハンバーグの種を挟み焼くと爽やかなミニハンバーグになります。今年はこの葉っぱ料理で大きな発見がありました。「いちじくの葉」です。「いちじく」の葉にソーセージ種を包んで蒸しました。ベトナムソーセージを作りたかったのですが「バナナの葉」は手に入りません。代用で「いちじくの葉」を使いました。これが驚き、甘い良い香りがします。庭の木の葉や「ツワブキ」の葉も試しています。我が家の葉っぱ料理の定番は「蓮の葉包みのおこわ」です。葉っぱの香りをいただく、葉っぱに包まれたものは優しく仕上がります。大きな葉っぱなら包むだけで香りを封じ込めますが、レモンのような小さな葉は香りを逃さないように、ホイルや紙で包んで仕上げます。
今年のクリスマスディナー、「スズキ」を使った贅沢なひと品になりました。食べ終わって、「パイ包」もよかったなあと後味に浸ります。「スズキ」の季節はまだ続きます。