曇、5度、80%
福岡の冬は北風が強く、曇天が続きます。小さい頃からこの季節が嫌いでした。今年はその上大寒波がやってきました。身体は縮こまります。心もかじかんでいます。古い日本家屋は嫌が上でも暗く、隙間風の音が「寒いぞ」と聞こえます。
昨日、一月の晦日は急に日差しが出ました。気温も上がりました。まだ立春前ですが、あと少しの我慢で春が来ると感じました。雪国の方、北国の方は私より数倍春を待ち焦がれていると思います。久しぶりにテーブルクロスをこのひと月かけることにしました。白地のクロスは、明るさを連れてきました。草花、花木の模様も控えめで、麻が入った生地は重く、しっとりとした感覚です。 クロスを手で触ると、木肌のテーブルとは違い優しさが湧いてきました。
床の間には「黎明」という名のお軸に架け替えました。薄墨の山の向こうに赤い日が顔を出しています。「春が立つ」日を思っての選択です。日の出は希望と神聖があふれています。日の出に手を合わせる日本人の姿は美しい。
「モモカレンダー」、モモが11歳の節分の日です。 毎年欠かさず、我が家に節分のお豆を届けてくれる友人がいます。香港時代からずっとです。今年は小さな鬼と福の面がついたお豆です。さて、ココは鬼かな?福かな?モモの穏やかな眼差しがこのひと月私の台所仕事を見守ってくれます。
ついこの前、慌ただしくお正月を迎えたのにもう「如月」がやってきました。月の初めは気持ち新たに迎えます。