曇、4度、60%
この一週間、毎日出ることが多く天気のいい日ですら庭に出る余裕がありません。梅の開花は「メジロ」が知らせてくれました。庭には今、蕾を持った花たちがいくつかあります。今から咲き続ける「椿」、香り出す「沈丁花」、「ミツマタ」はもう数ヶ月蕾のままです。下向き加減に咲く「クリスマスローズ」も蕾の時期が長い花です。
昨日の昼下がり、家に戻って日差しの中ココと庭に出ました。裏庭のパーティションで区切られた裏に「クリスマスローズ」の一角があります。 蕾が開いていました。
八重咲き、次第に色はピンクに変わります。花弁の縁には小さなレースのような模様が入っています。豪華な花姿です。年々株が充実して来ています。その奥には、
紫の「クリスマスローズ」、もう一株横にありますが、この株は冬に葉を落とすタイプです。今から葉を出し、夏過ぎまで花を咲かせます。
鈴なりの蕾にココも興味津々です。
「クリスマスローズ」は白とばかり思っていました。人工授粉が容易で新品種が毎年出て来ます。色も花姿も様々なものが紹介されます。株分けでも種でも増えると聞きます。一株買うとなればいいお値段します。
もう一箇所、「クリスマスローズ」を植えています。まだ3年ほどの株ですが私の秘蔵っ子が花開いていました。見出し写真です。黒の単衣と聞くと地味に思いがちですが、いかがですか?何とも愛らしいそれでいて品のある姿です。その横に4株、開いているのは花色がミックスのタイプです。 こういうニュアンスカラーのものが新品種です。あと3株はまだ固い蕾です。
少し花を持ち上げて、じっと見つめます。思わず頬が緩みます。「クリスマスローズ」を育てたいと思ったのは庭もない香港に住んでいた時、数十年前のことです。初めて地植えの「クリスマスローズ」を見たのは小雪の舞うアムステルダムでした。クリスマス用の花が並んだ一角に置かれた「クリスマスローズ」を見た時の嬉しかったこと。「クリスマスローズ」を知ったのはデンマークのクロスステッチからです。その花の刺繍額は部屋を飾り、花たちは今庭を飾ってくれています。私にとって大事な花の一つです。