雨、8度、79%
ミモザがぱっと咲きました。蕾の時期が長い花もあります。かと思うと「あれ、急に咲いたわ!」と驚く花もあります。もうすでに数ヶ月蕾の花すらある中で、ミモザはぱっと咲きました。黄色い色、花姿は冬の重さを吹き飛ばしてくれそうです。私の60歳の誕生祝いに友人が送ってくれた「ミモザ」です。香港の「ミモザ」のように香りはありませんが、この花姿は長く住んだ土地の春を思い出させます。
座敷の雨戸を開けるのが日に日に楽しみになります。夜明けが早くなりました。日が昇り出す朝焼けの空を見ながら鼻をかすめるのは、「沈丁花」の香りです。空気の緩みを感じます。 家のここそこに「沈丁花」を挿しています。ふっと匂うその甘い香りは古い家にも春を運んで来てくれました。
「椿」は日に日に花を咲かせます。 石を置いた座敷の庭に数本、「白椿」、「赤椿」があります。この花は石との相性がいいようです。力強い赤いい色、こんな赤い色の服を着てみたいと思うのですが、私には一番遠い色です。それだからこそ好きな色かもしれません。
数ヶ月蕾のままなのはこちら、 「ミツマタ」です。年が明けて少しずつ葉を落としました。葉がなくなって裸木に蕾だけが残ります。そして花を咲かせ、新しい葉が芽吹きます。木々の持つ特性はそれぞれ違って面白い。
もうすぐ「桃のお節句」です。庭の「花桃」がお雛様を飾ってくれそうです。日毎膨らむ「花桃」の蕾です。 モモの記念樹に友人から送られました。大きくなりました。「花桃」を見上げてモモを心に思います。
花木にそれぞれ思い出があります。苗木をいただいた思い出、苗木を買った時の思い出、それを植えるために穴を自分で掘った思い出、年々成長を願う花木たちです。私の想いがどの木にもに通じているようです。